IPL脱毛の仕組み・効果を徹底解説!メリット・デメリットや医療レーザー脱毛との違い

「IPL脱毛って何?詳しい仕組みや効果が知りたい」

「IPL脱毛のメリットやデメリットは?医療レーザーとは何が違うの?」

本記事では、IPL脱毛について詳しく知っておきたい方に向け、仕組みや効果、メリット・デメリットなどをまとめました。

一般的にエステサロンで採用されているIPL脱毛と医療レーザー脱毛の違いも解説しているので、気になっている方はぜひ参考にしてください。

IPL脱毛とは?

まずは、IPL脱毛の仕組み施術で得られる効果を解説していきます。

IPL脱毛の仕組み

IPL脱毛の仕組み
IPL脱毛」とは、インテンス・パルス・ライトの略称で、主にエステサロンで行う光脱毛でメジャーとなっている脱毛法です。(一部、医療脱毛で採用しているクリニックもあります。)

脱毛機から照射される光エネルギーは、毛根周辺の組織(毛乳頭や毛母細胞)をターゲットにしており、黒いメラニン色素に反応し熱で破壊します。

脱毛目的に IPL は有効か?
単一波長ではないためメラニンへの選択性は脱毛用レーザーと比較すると劣る
が,1 回あたりの照射面積が広く,レーザーと比較して痛みも少ない.
脱毛用レーザーと比較すると脱毛効率はやや劣る.

有効性・安全性・承認状況
有効性:あり
安全性:疼痛や熱傷に伴う副反応が少なく比較的安全である.肌質に合わせてカットフィル
ターを用いる.
承認状況:承認器もあるが,未承認器も広く使用されている.機器により冷却装置の有無に違いあり.
エビデンスレベル:A;14,B;0,C;4

引用元:日本美容外科学会会報103p

IPL脱毛は、ムダ毛の「毛周期」に合わせ、成長期のムダ毛に光エネルギーを照射することで脱毛効果を得られます。

退行期休止期といった時期に施術を受けてもほとんど効果を得られないため、成長期の毛に合わせて間隔を空けながら脱毛していくことが大切です。

IPL脱毛で得られる効果

IPL脱毛で得られる効果
IPL脱毛を受けると、施術後約2〜3週間ほどで表面に生えている毛がポロポロ抜けてきます。

施術を重ねていくと高い減毛効果を実感できるため、ムダ毛処理にかかる手間や時間を軽減可能です。

約6回の施術を受けた段階から減毛効果を実感できるケースが多く、自己処理が楽になるまで12回綺麗な仕上がりを目指すのであれば18回程度の施術を受けることをおすすめします。

IPL脱毛のメリット

IPL脱毛のメリットを挙げると、以下の4つです。

メリット1:太くて濃い毛に効果が高い

IPL脱毛のメリット1
IPL脱毛は、黒いメラニン色素に反応しやすいため、色素がはっきりしている太くて濃い毛の脱毛に適しています。

男性のヒゲVIOといった部位の中で濃い毛にもしっかり反応するので、回数を重ねるごとに嬉しい効果を実感できるでしょう。

メリット2:脱毛と同時に美肌効果も得られる

IPL脱毛のメリット2
IPLの光は、フォトフェイシャルにも利用されており、脱毛と同時に美肌効果も期待できます。

ニキビ跡を改善したり、シミが薄くなるといった副次的な効果を得やすいため、肌質改善したい方にもぴったりです。

メリット3:家庭でも行うことができる

IPL脱毛のメリット3
IPL光脱毛器は、家庭で使用することを目的とした製品が多数販売されています。

家庭用脱毛器は資格がない個人でも扱うことができ、業務用の機械とほぼ変わらない出力を照射できる製品もあり、忙しくてサロンに通えない方や自宅で脱毛したい方におすすめです。

自分で使用するため手間がかかるといった面はありますが、VIOなどデリケートな部位を他人に見られず脱毛できたり、時間をかけて丁寧に脱毛することも可能です。

メリット4:IPL方式の機械を採用しているサロンが多い

IPL脱毛のメリット4
IPL脱毛は、光脱毛の中でメジャーな脱毛法なので、IPL方式の機械を導入しているサロンは多いです。

同じ脱毛方式の機械を導入していても、サロンによってプラン・価格設定が異なるため、複数のサロンを比較して選ぶことができます。

IPL脱毛のデメリット

続いて、IPL脱毛のデメリットも紹介します。

デメリット1:SHR方式の光脱毛より痛みが強い

IPL脱毛のデメリット1
サロンの光脱毛には、もう1つ代表的な脱毛方式として「SHR方式」がありますが、IPL脱毛はSHR方式の脱毛法に比べて痛みが強いです。

SHR方式は、毛包部分のバルジ領域(発毛指令を出す部分)をターゲットにしていて、低出力の熱を広範囲にじわじわ照射します。

黒いメラニンに反応しずらく、痛みが少ない施術が可能なので、あなたの肌質・毛質に応じてどちらの脱毛方式が適しているかチェックしてみましょう。

デメリット2:色素の濃い肌質・毛質には対応できない

IPL脱毛のデメリット2
IPL脱毛は黒いメラニンに反応するため、色素の濃い肌質や毛質には対応できません。

火傷などの肌トラブルのリスクが上がり、高い効果を実感できない原因にもなるため注意しましょう。

脱毛前には日焼け対策が必須ですが、元々色黒肌だったり、黒い毛以外を脱毛したい方は、幅広い肌質・毛質に対応できるSHR方式の機械で施術を受けるのがおすすめです。

デメリット3:高い効果を実感するためには回数が必要

IPL脱毛のデメリット3
高い脱毛効果を実感するためには、それなりに回数が必要です。

最低でも平均6回ほど施術を受けないと、毛が減ったきたと実感しにくいため、数回施術を受けた段階では「効果がないのではないか」と思ってしまう可能性があります。

IPL脱毛は、毛周期に合わせて平均2〜3ヶ月に1回施術を受けることが大切なので、根気よくサロンに通って脱毛すれば徐々に効果が現れてきます。

IPL脱毛と医療レーザー脱毛との違い

IPL脱毛と医療レーザー脱毛はよく似ていますが、以下の項目が異なります。

項目 医療
レーザー脱毛
光脱毛
脱毛機関 ・エステサロン ・クリニック
・皮膚科
施術者 エステティシャン 有資格者
である医師
や看護師
得られる効果 減毛効果 永久脱毛効果
1回あたり
の費用
安い 高い
完了までの
期間・回数
約2〜3年
平均12〜18回
約1〜2年
平均5〜8回
痛み 弱い 強い
トラブル時
の対応
提携医療機関
や自分で
皮膚科を受診
施術を受けた
医療機関で
迅速に対応

光脱毛エステサロンで、医療レーザー脱毛はクリニックや皮膚科などの医療機関で受けられる施術です。

光脱毛と医療レーザー脱毛の大きな違いを詳しく見ていきましょう。

痛みはIPL脱毛の方が少ない

痛みはIPL脱毛の方が少ない
施術の痛みは、IPL脱毛の方が少ないです。

医療レーザー脱毛も、IPL脱毛と同じく黒いメラニンに反応し、毛根を破壊することで脱毛効果を得られます。

しかし、医療用の高出力のレーザーを照射するため、IPL脱毛の光より肌への負担が強く、痛みが弱い方にはおすすめしにくいです。

麻酔を使用できるクリニック・皮膚科も多いですが、別途有料でオプション料金がかかる場合が多いため注意してください。

効果は医療レーザー脱毛の方が高い

効果は医療レーザー脱毛の方が高い
脱毛効果に関しては、医療レーザー脱毛の方が高いです。

医療用の機械は、サロンで扱う機械より高出力で、永久脱毛効果が期待できます。

資格を保持した医師や看護師しか扱うことができませんが、一度脱毛した毛はほぼ生えてこなくなるので、サロンのようにムダ毛が復活したタイミングで何度もメンテナンスを受ける必要はありません。

IPL脱毛はこんな方におすすめ

IPL脱毛はこんな方におすすめ
IPL脱毛の特徴やメリット・デメリットを踏まえた上で、おすすめできるのは以下の項目に当てはまる方です。

IPL脱毛がおすすめな方
  • 太くて濃い毛を脱毛したい方
  • 長期的に減毛効果を維持したい方
  • 1回あたりの脱毛にかかる費用を抑えたい方
  • 脱毛と同時に美肌効果も実感したい方

IPL脱毛は、太くて濃い毛に効果が高いため、長期的に減毛効果を維持したい方におすすめです。

医療レーザー脱毛と比較すると、1回あたりの施術にかかる費用も安いため、お小遣いの範囲で脱毛したいという学生の方、1回の支払額を安く抑えたい方にも向いています。

施術を重ねることで脱毛+美肌効果を実感できるため、サロンで脱毛を受けたい!と考えている方は、ぜひIPL脱毛を行っているサロンをチェックしてみてください。

まとめ:自己処理が楽になる!IPL脱毛を受けて美肌を手に入れよう

IPL脱毛まとめ
IPL脱毛を受けると、最終的に自己処理にかかる時間や手間が少なくなり、ムダ毛の悩みから解放されます。

高い効果を得るには期間・回数が必要ですが、施術にかかるコストが安く、医療レーザー脱毛に比べて気軽に始めやすいと感じる方も多いです。

ほとんどのエステサロンでは無料カウンセリングテスト照射を行っているため、気になるサロンを見つけたら、まずは足を運んでみてください。

IPL脱毛を受けて、ムダ毛のない美肌を手に入れましょう。

当記事が、今から脱毛を始めるあなたの参考になれば幸いです。

 

【参考文献】
  • 米国FDA
  • 日本医学脱毛学会
  • 日本レーザー医学会
  • 厚生労働省 「医療広告規制におけるウェブサイトの事例解説書(案)」
  • 日本美容外科学会会報 Vol. 44 特別号
  • 内閣府「エステ・美容医療サービスに関する消費者問題についての建議」
  • 消費者庁「美容医療を受ける前に確認したい事項と相談窓口について」
  • 国民生活センター「医療法改正! 美容医療クリニックのウェブサイトにも広告規制が!」
  • Biological and clinical aspects in laser hair removal
  • Selective photothermolysis: precise microsurgery by selective absorption of pulsed radiation
  • Extended theory of selective photothermolysis
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この記事を書いた人

脱毛専門メディア しろねこ脱毛専属執筆者、そして編集長佐藤ナナです。

あらゆる方面から脱毛の知識を吸収するため、実際に脱毛を受けた友人やクリニックの医師に独自インタビューを行い、米国の脱毛に関する論文も150件以上読み漁る。

自身の経験や得られた情報をもとに独自調査を重ね、大手〜個人経営のサロン・クリニックまで全てを網羅した上で後悔しない脱毛選びができるメディアを実現するため日々奮闘中。

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