ダイオードレーザーの特徴を徹底解説！他のレーザーとの違いや3つのメリットを紹介

「ダイオードレーザーの特徴を知りたい。他のレーザーと何が違うの？」

「ダイオードレーザーのデメリットはある？痛みは強いのかな」

医療用レーザーの1つであるダイオードレーザーですが、名称だけ聞いても効果はあるのか、どんなメリットがあるのかなど分からないことが多いですよね。

本記事では、ダイオードレーザーの特徴・メリット・デメリットなどを徹底調査しました。

アレキサンドライトレーザーやYAGレーザーとの違い、どんな方におすすめできるかも紹介しているので、ぜひ医療脱毛を受ける際に役立ててくださいね。

ダイオードレーザーの特徴

ダイオードレーザーとは医療脱毛に使用されるレーザーの一種で、幅広い肌質・毛質に対応できます。

レーザーの波長は800〜940nmと機械によって異なり、脱毛方式も熱破壊式・蓄熱式の2種類に分けられます。

脱毛目的にダイオードレーザーは有効か？
有色人種が大多数を占める本邦でレーザーによる脱毛を行うためには，適切な
波長，パルス幅，出力，クーリングデバイスが有色人種に適切な物でなければ
ならない．

有色人種の脱毛にも使用できるように開発されたダイオードレーザーは，FDA で承認されてから 25 年近くの臨床使用が行われており，比較的安全に余剰体毛の脱毛を行うことができることが報告されている．

本邦での臨床使用経験は 20 年程度で，最初の脱毛用ダイオードレーザーが厚生
労働省の承認を得てから 10 数年経過している．

有効性・安全性・承認状況
有効性：あり
安全性：比較的安全であるが，複数の副作用が生じる可能性があるため，skin typing や色素沈着には注意が必要である．
承認状況：承認機器あり．
エビデンス：A；5，B；4，C；6″

引用元：日本美容外科学会会報97p

熱破壊式と蓄熱式の違いは、レーザー照射のターゲットになる部分です。

「熱破壊式」のダイオードレーザーは、毛根周辺組織(毛根や毛乳頭)に高出力のレーザーを照射し、破壊することで脱毛効果を得られる仕組みです。

「蓄熱式」のダイオードレーザーは、発毛指令を出す毛包(バルジ領域)がターゲットです。

低出力のレーザーを照射するため、痛みが少ない脱毛法として知られています。

最終的に得られる効果に大きな差はありませんが、蓄熱式は完了までに回数が必要になるため、効果をしっかり実感するには、平均5〜10回程度の施術が必要です。

ダイオードレーザーと他レーザーの特徴を比較！

ダイオードレーザーの他に、医療脱毛で使用されるレーザーには、アレキサンドライトレーザー・YAGレーザーの2つがあります。

3つのレーザーの特徴を比較した結果は以下の通りです。

ダイオードレーザーは、アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーの中間の波長です。

レーザーの効果・副作用を比較した検証では、ダイオードレーザーの痛み・褐色肌への副作用が少ないことが報告されています。

アレキサンドライトレーザーとの比較5）6）では，効果と副作用に大きな差はないとされていた．

Nd:YAG レーザーとの比較7）8）では，ダイオードレーザーの方が効果も高く副作用も少ないとする報告であった．

複数のレーザーでの比較4）9）～12）では，アレキサンドライトレーザーとダイオードレーザーの効果が高く，痛みなどの副作用が少ないという報告が多く見られた．

東洋人の褐色の肌色に対する評価でも，ダイオードレーザーの副作用が少ないという報
告2）11）12）～16）が目立っていた．

引用元：日本美容外科学会会報98p

産毛への効果も期待でき、色黒肌への対応も可能なので、バランスの良いレーザーであることが分かります。

アレキサンドライトレーザーとの違い

ダイオードレーザーは、アレキサンドライトレーザーより波長が長く、対応できる肌質・毛質が多いです。

アレキサンドライトレーザーの波長は浅いため、黒いメラニンに反応しやすく吸収率が高いというメリットがありますが、肌トラブルのリスクが高まる日焼け肌・色黒肌への照射は行えません。

色素の濃い毛には反応しやすいですが、産毛のような色素の薄い毛には、ダイオードレーザーでの照射が適しています。

YAGレーザーとの違い

YAGレーザーの波長は1064nmでダイオードレーザーよりも長いので、肌の深部までレーザーが届きます。

毛根に根強く生えている剛毛には効果が高いですが、レーザー照射時の痛みはかなり強いです。

ダイオードレーザーは、YAGレーザーに比べて痛みがかなりマイルドで、蓄熱式の場合はほぼ痛みを感じず脱毛できます。

ダイオードレーザー3つのメリット

続いて、ダイオードレーザーのメリットを3つ紹介します。

メリット1：産毛にも効果が高い！日焼け肌や色黒肌にも対応できる

1つ目のメリットは、産毛に効果が高いレーザーである点です。

従来の脱毛法(熱破壊式)は、メラニン色素の薄い毛には反応しにくいため、出力を上げないとあまり効果がありません。

しかし、レーザーの出力を上げると肌トラブルが起こるリスクも上昇するため、産毛の脱毛には不向きです。

一方、蓄熱式ダイオードレーザーの場合、毛根よりも浅いバルジ領域に低出力のレーザーをじわじわ照射し発毛を抑制するため、産毛にも効果が出やすいです。

日焼け肌や色黒肌など一部のレーザーでは対応できない肌質も脱毛できます。

メリット2：医療レーザーの中でも痛みが少ない

2つ目のメリットは、医療レーザーの中でも痛みが少ないことです。

特に、バルジ領域をターゲットにした蓄熱式は、従来のレーザーと比較して温度が低く、アプローチ方法も異なるため、施術時の痛みがかなり抑えられています。

VIOなど毛が濃い部位の脱毛は一般的に痛みを感じやすいですが、ダイオードレーザーなら麻酔なしでも施術を受けられる可能性が高いです。

メリット3：施術時間が短くスピーディ

3つ目のメリットは、施術時間が短くスピーディな点です。

ダイオードレーザーを搭載した脱毛機は広範囲を照射できるものが多く、蓄熱式は低出力のレーザーを連続照射するため、従来の医療脱毛に比べて施術時間がかなり短縮されます。

ダイオードレーザーを採用しているクリニックでは、施術時間の短縮によって予約が取りやすい環境が整っています。

ダイオードレーザーのデメリット

ダイオードレーザーのデメリットは以下の通りです。

ダイオードレーザーの波長は、男性のヒゲや剛毛を脱毛したい方には不向きです。

根深い毛を脱毛したい方は、肌深部までレーザーが届きやすいYAGレーザーでの施術をおすすめします。

また、蓄熱式ダイオードレーザーは低出力のレーザーを重ねて照射していくことで徐々に効果を実感できるため、熱破壊式に比べて施術回数が多くなったり完了までの期間が長い傾向です。

脱毛効率に関しては、波長が755nmのアレキサンドライトレーザーの方が優れています。

ダイオードレーザーはこんな方におすすめ

ダイオードレーザーは、以下の項目に当てはまる方におすすめできます。

医療脱毛の痛みが気になる方、日焼け肌・色黒肌など肌質に不安がある方は、ダイオードレーザーでの施術がおすすめです。

産毛にも効果の高いレーザーなので、顔脱毛や体毛が薄い方も効果を実感しやすいでしょう。

蓄熱式ダイオードレーザーで施術を受ける場合は、従来の医療脱毛より効果実感までのペースが遅めなので、根気よく通い続けることが大切です。

まとめ：痛みが少なく産毛にも効果が高い！ダイオードレーザーで永久脱毛を受けよう

ダイオードレーザーの特徴やメリットを詳しく紹介しました。

痛みが少ない施術を受けられ、産毛〜濃い毛まで効果が高いため、非常にバランスの良いレーザーとなっています。

熱破壊式と蓄熱式で対応できる肌質・毛質も若干異なるため、ぜひダイオードレーザーを取り扱っているクリニックで相談したり、テスト照射を受けてみてください。

効果やリスクなど説明を聞いて納得できたら、ダイオードレーザーで永久脱毛を始めましょう。

当記事が、今から脱毛を始めるあなたの参考になれば幸いです。